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三種の神器 ムートン プリクラ クレープ


iPhonから鳴る無機質なアラームじゃなくてお母さんの声で起きてた朝。自分の部屋のカーテンは黄色で可愛い動物柄の壁紙は子供っぽくてお気に入りだった。急な坂道、汗をかきながら自転車をこぐ。坂の上のコンビニで買ったガリガリ君を片手に遅刻ギリギリで学校に向かう。何度注意されてもスカートを折り曲げるのはやめなかった。だってダサいじゃん ジャンパースカートなんて。憧れの東京に行きたくて、とにかく卒業したくて、消費するみたいに日常をやり過ごしていたけど、なんとなくの積み重ねが今では全て尊い。自転車の鍵はどこかへ行ってしまったけど、付けていたお気に入りのキーホルダーはよく覚えている。嫌いだったはずの地元、実は好きなのかもしれない 好きになるのが許せなかった。次帰省したら『やっぱこんな町嫌いだ』って嫌味ったらしい笑みを浮かべながら新幹線で泣くんだ。